産地紹介 根来寺根来塗

根来寺根来塗 根来寺根来塗
産地風景 産地風景

産地風景

上塗りの朱と下塗りの黒、この2色の漆が施された初め朱一色の根来塗は、年月が経ち、使えば使うほど、次第に朱色の一部がすれ落ち、下から黒漆の一部が現れて、趣のある色合いを醸し出すことから、年月に耐えた美しさを讃えて「用の美」と言われています。現在、根来の地では、400年以上の時を経て、根来寺山内にある岩出市民俗資料館で活動する根来塗曙山会が根来寺根来塗を伝承しています。平成12年12月12日、根来寺を開創した覚鑁上人の命日に池ノ上辰山(元曙山)が「許」を根来寺より頂戴し、根来塗研究者の河田貞氏(元文化庁文化保護審議会専門委員)と共に往事の根来塗を探求し、幻と言われた堅牢な技法を復元しました。
産地風景
産地風景
産地風景
産地風景
産地風景
産地風景
作業の様子 作業の様子

作業の様子

道具

道具

水に浸けても変形しにくい木曽桧のヘラをはじめ、ほとんどの道具が職人の手作り。手に馴染む道具で強固な下地を制作します。

布着せ

布着せ

素材は漆と相性のいいケヤキ。角など、弱い部分に麻布を張り付け強度を上げる布着せ。

工程の大部分は下地に

工程の大部分は下地に

生漆に地の粉を混ぜ、布着せの部分を覆いながら下地を強化。さらに砥の粉と混ぜた漆で錆づけ。工程の大部分を下地に費やします。

塗り

塗り

下塗りの黒漆は3回。塗って乾かし、研いで塗る、を繰り返します。朱塗りの漆器は高級品の代名詞。

伝統工芸の種類 伝統工芸の種類

和歌山の伝統工芸品

伝統工芸の種類