産地紹介 御坊人形
産地風景
無病息災を願う子供の節句。日本ではお祝いとして人形を送る風習があります。和歌山県御坊市周辺では、古くから「御坊人形」が伝わってきました。天神さんや俵持ち、鯛狆、三番叟などさまざまな種類の御坊人形が仲良く並び、子供達の健やかな成長を見守っています。
御坊人形の種類
御坊人形は使用する材料や仕様によって、張子と練物の2種類に分けられます。張子は、元型に紙などを貼り重ね、乾いてから元型を抜き彩色を施します。練物は挽ひきこ粉と糊のりを混ぜ、型に押し込んで造形。内部をくり抜いて乾かし、色付けを行います。
01
俵持ち
力士が片肌を脱いで、力強く米俵をかつごうとしている縁起物。
02
鯛狆
愛嬌のある表情が可愛らしい練物。
03
三番叟
三番叟を踊る能人形を模した練物。そもそもは能楽で狂言役者が演じる演目。
04
虎加藤
戦国時代の武将・加藤清正が虎を退治した故事にちなんで作られた練物。日の丸の扇を片手に、虎に乗りかかって勝利を宣言。