産地紹介 紀州高野組子細工
産地風景
世界遺産・高野山。その麓で受け継がれてきた伝統工芸品が「紀州高野組子細工」。細かく割った木材を、釘などを使わずに手作業で組み合わせ、様々な紋様を編み込んでいく装飾技法。強く光沢があって加工しやすい地元の高野六木(松、モミ、ツガ、杉、桧、高野槙)を中心とした木材が用いられ、幾何学模様から山形、波状表現など新しい技術が編み出されてきました。
作業の様子
01
目的の寸法に小割り
丸太や太い材を一定の板に割り製材。さらに昇降盤を使って板を目的の寸法に小割りします。
02
クデ取り
自家製型台を使ったクデ取り。仕上げた材と材が組み合うようにカキ取り。キャンパスとなる部材と幾何学紋様の部材を作ります。
03
素地組み
素地組みは、制作する寸法のキャンパスづくり。用意した部材を使って、柄を編み込む枠を組み上げていきます。
04
仮組み~本組み
キャンパスに絵を合わせ、木片の桟を一つ一つ入れ込みます。仮組みが完成したら絵の表現を見直し修正。本組みして固定し完成。