産地紹介 紀州箪笥
産地風景
木の国「和歌山」を代表する伝統的工芸品「紀州箪笥」。山で切り出された木材は、「紀ノ川」を使って運搬され、終点となる河口の和歌山市には、良質の材料と職人が集い、家具や建具が生産されてきました。紀州箪笥の素材は、白く、軽く、柔らかな桐の木。湿気の多い時期には水分を吸い、乾燥時には水分を出す桐の性質は、湿度を一定に保つことができるため、日本の気候において衣装や財産の保管に重宝されます。
作業の様子
01
木取り
木肌を見極め、扉や引き戸など適材適所に使用するため無駄なく切断します。
02
木釘作り
ぬかと一緒に木釘を熱し、内部の水分を飛ばしてぬかが持つ油脂を表面にまとわせます。
03
部品を揃える・組み立てる
木目の細かい木肌は、箪笥の印象を決める扉に使用。加工はすべて職人の手仕事。経験と勘が桐材の美しさを最大限に引き出します。
04
高い気密性
美しいだけでなく高い気密性。引き出しをそっと押すと、隣の引き出しがすっと前に出てきます。